一人の流儀。
「孤独のグルメ」ってドラマがある。原作はマンガなんだけど、内容はおっさんが飯を食べるだけ。
は?って思うかもしれないけど、本当にそれだけ(笑) それ以上でも、それ以下でもない。そこが面白いんだけど。
で、その「孤独のグルメ」をさっき見たんだ。その中に、「一人焼肉ができることが、大人の条件」みたいなことを言ってたの。あんまり覚えてないけど(笑)
そこで、思ったことが2つある。
1つ目は、周りに一人で気軽に入れる飲食店が少ないということ。
2つ目は、一人でいれる人間が少ないということ。
1つ目からいこうか。
最近になって、こういうおっさんが主人公の料理ドラマを見るようになった。どうも22(に~に)には、おっさんくさいところがあるみたいで、こういうドラマの方が落 ち着くんだよね(笑)
芸人が料理をリポートする番組ってけっこうあるじゃん?だけど、なんというか、芸人の話が主題なんだよね。そういう番組って、料理が主体じゃなくて、あくまでも芸人が主体なわけだ。当然といえば当然だけど。
でもさ、100g何万円もするステーキが不味いわけないじゃない。「すっごい柔らかくてジューシーです!」みたいなレポートを聞くと、すっごく胡散臭いというか、安っぽい感じを受けるんだよね。その程度の言葉で表現するの?みたいな。
その点、「孤独のグルメ」とかは素直な言葉で、素直に表現するの。例を出すと焼き肉屋では、「肉だ。こいつは肉だ。俺は今、百獣の王だ。」っていうことを言うの。ど真ん中ストレートだよね(笑) はいそこ、アホらしいとか言わない。
また話がズレる。
で、まあ何が言いたいのかっていうと、こういった、一人で時間を消費できるお店ってあんまり見かけないよね。一人で料理の旨さに感動して、一人で感傷にひたることってあんまりない。
一人だけの時間ってけっこう貴重だし、特にSNSで24時間繋がっている若者には、必ず後々おおきな反動がくると予想している。
核家族とか、結婚しなくなったとか、ぼっち(※ひとりぼっちの略)が増えたとか騒がれてるけど、今やそこらじゅうにファミリーレストランが普及している。
別に、ファミリーレストランがなくなればいいとかは思ってないし、お一人様限定のお店を作ろう!と言ってるわけでもない。
だけど、これからの時代、確実に一人カラオケ、一人喫茶店、一人ボーリングなどは流行ると思う。流行るというか、需要が高まるって感じかな。
で、2つ目に入るけど、やっぱりSNSとかインターネットで現代人は繋がれているんだ。誰であってもそう。画面を見ない時間が唯一、一人だけでいれる時間じゃないかな。
日本社会っていう大きな問題になるけど、日本人は集団行動を好むよね。あの人が言うからそうする。あの人がしたから真似する、とかさ。
若者に覇気が無くなったっていう大人がいるけど、そういう人たちも結局は他の人が言ってることをコピーしているに過ぎない。何よりも、大人たちが若者をそうさせている。若者を規範っていう枠組みに閉じ込めるだけ閉じ込めて、壁をぶち壊すくらいの勢いを出せ!って言われても、若者がどうすればいいいのか分からないっていうのは当然だ。どちらにせよ怒られるんなら、何もしないのが一番賢明なんだから。
こういうことを、チームのトップ、企業のトップ、社会のトップ、国のトップが考えないといけない。組織は個人の集合体。個人のことを考えないのに、組織が上手く回るはずはない。
一人の流儀ってのは、決して自分勝手な考え方のことではない。
相手という個人=一人のことを考え、自分という個人=一人のことを考えて行動することである。
また、このことを考えること自体が「一人の流儀」と呼ばれるものなのだ。
とまぁ、こんな感じですかね。「孤独のグルメ」面白いので、見てみてください。回を重ねるごとにじわじわとくるので。(笑) 旅歩きみたいな番組が好きな人は、きっと気に入ると思います。
「一人」ってのは、「一人以外」がいないと「一人」じゃなくなるんだよね。(#・∀・)